丸腰デパート・イケメン保安課

「何が大殺界だ!!それで流せる範囲なんですかっ?!」
「綾美は流すの嫌いか?」
「嫌いとかそういうんじゃなく!」
「俺は好きなんだ、流れる系が」

「俺も好きっすよ?」
栗田さんが話に乗る。


「大輝もか?!」
「主に寿司かな?俺は」
「素麺もいいぞ?」
「家紋さんは?」
「僕は太めがいいかな」
「アハハ!うどんは流れないだろう?司」

こいつらっ!!

「あんたらが寿司や素麺やうどん流すのは勝手だ!でも話は流すなあっ!!」

疲れる…疲れるぞ、これは。
信じられない会話の飛びだよっ!

ううん、それよりも疑問なのは…。


主任って……人間?


顔は確かに、信じられないくらいに綺麗なんだけどさ。

何かこう…私が今まで接してきた人間と種類が違うって感じ…。

それ言っちゃうと、ここの人全員あてはまるんだけどさぁ…。
全員って言っても、まだ会ってない人もいるけど。

「……あっ」

「どうした?綾美。お前もやっぱりはっちゃけるか?」
「訳わかりません!話に混ざりたくないですしっ!」

はっちゃけるって何の話だよっ!

「私、まだ課長に挨拶していませんけど…」

そうなんだ。
私まだ、保安課長に会ってないんだよね。