丸腰デパート・イケメン保安課

「メイドイン・アメリカのドラゴンボールかぁ…」
「栗田さん、感心してる場合ですか?星が8つですよ?」

明らかに違う物だよ!

「でも、アメリカならアリかもよ?桜田ちゃん」
「そうだよね?」
「クリリンでさえ、アメリカに行くとスーパーサイヤ人になれるらしいですから」
「…クリリンって地球人じゃなかったの?!」

つーか、みんなアメリカを語ってないで止めろよ!!

「…仕方ないな」
昴さんが動いた!
主任を止めてくれるの?!

「シェイロン召喚を助太刀してやろう…」
「止めて下さい?!」
違うものを召喚される!

みんなが見つめる中、主任はドラゴンボール(?)を天に向かい上げた。

「シェイロ―ン!!カァ―ムヒィィア――!!」
イングリッシュだぁっ!!徹底したUSAスタイル!


………………。

10秒。

………。

更に10秒………。

何も起こらないけど?


「どうしたんですかぁ?」

硬直する空気の中、バロンがポケットに両手を突っ込んだまま歩いて来た。
…空気読めよ。

「みなさん残り時間があと……」
突然、にこやかなバロンの表情が一変した。

視線を主任の後方に定めたバロン、口をパクパクさせ始めた?