「って言うか!勝手に私の思考を読まないでくれません?!」

エスパーか?!あんたはっ!

「以心伝心と言う」
「綺麗にまとめようとしない!それに、朝から何をしてるんですか?」

東主任は、朝から鉄アレイを両手にぶら下げている。

重さは…1の文字が見えるから…ははっ!1キロくらいかな?

いや…1の隣に記号がかすれてる。

tが見えた…1tって…1トン?!

そんな馬鹿なっ!!

東主任は、それを軽々と交互に持ち上げてる。

…1トンは間違いだよね?
人間の限界を越えすぎだもん。


でもこの人、顔(だけは)かなりいいんだよね。
それに、身体も筋肉ついてるの。

見たんだ。
昨日この人、あのノリで上半身脱いだから。


「主任は、朝から身体鍛えてどうするんですか?」

仕方ないから聞いてみた。

だって…ウザイくらいに私の真後ろで筋トレしてるんだもん!
俺を見ろってくらいにさぁ…。



催涙スプレーとかかけたくなる。


でも、私の本能が許さないのっ!!
顔は止めとけって訴えるの!


だって東主任…腐っても変でも…超美形だからっ!!

「綾美もやるか?筋トレ」
「お断りします」

誰がやるかっ!