ぶつぶつ愚痴を言いながら、更科は重い足を運ぶ。
前には、元気いっぱいで大腕を振って歩く笙。
更科は、己の歳を感じていた。
「あと一件回ったら、アケボノ電気店でかき氷製造機を買いましょう!」
「製造機?!自分で作るのかよっ!売ってるかき氷を今すぐ食いてぇ!!イチゴ練乳が食いてぇ!」
「…あと三件ですからね!」
「増えてる?!」
この後輩は、自分を殺す気なんだろうか?
更科は命の危機を噛み締めていた。
「う〜ん…なかなか手掛かりになる情報が得られませんね」
コンビニ前のベンチで休みながら、笙は警察手帳と睨み合っている。
「現場が住宅地から離れてるからな。似顔絵中心に聞いて回る方がいい」
買ったポカリをがぶ飲みしつつ、更科は助言。
「似顔絵って手掛かりがある分まだマシだ。年格好が16〜19歳だから、学校や予備校を回るのも手だぞ?現場が公園、住宅地から外れているって事は、犯人は土地勘もあるだろうな」
「ふんふん…成る程ね」
うなづく笙。更科は目を見開いて腰を浮かせた。
「成る程って…お前!何も考えずに聞き込みしてたのか?!」
「失敬な!考えてましたよ!憎き犯人の事を!」
「分析もしろよ!!」
前には、元気いっぱいで大腕を振って歩く笙。
更科は、己の歳を感じていた。
「あと一件回ったら、アケボノ電気店でかき氷製造機を買いましょう!」
「製造機?!自分で作るのかよっ!売ってるかき氷を今すぐ食いてぇ!!イチゴ練乳が食いてぇ!」
「…あと三件ですからね!」
「増えてる?!」
この後輩は、自分を殺す気なんだろうか?
更科は命の危機を噛み締めていた。
「う〜ん…なかなか手掛かりになる情報が得られませんね」
コンビニ前のベンチで休みながら、笙は警察手帳と睨み合っている。
「現場が住宅地から離れてるからな。似顔絵中心に聞いて回る方がいい」
買ったポカリをがぶ飲みしつつ、更科は助言。
「似顔絵って手掛かりがある分まだマシだ。年格好が16〜19歳だから、学校や予備校を回るのも手だぞ?現場が公園、住宅地から外れているって事は、犯人は土地勘もあるだろうな」
「ふんふん…成る程ね」
うなづく笙。更科は目を見開いて腰を浮かせた。
「成る程って…お前!何も考えずに聞き込みしてたのか?!」
「失敬な!考えてましたよ!憎き犯人の事を!」
「分析もしろよ!!」



