その変な話を、日常的に有り得る話として会話してる時点でおかしいよ!!








何やかんやで思い出パーティーは終業時間まで続いた。
夕方起床してきた昴さんが加わり、更に話は深くまで…。

つーか…みんな仕事しろよ!
だから保安課はお遊び部署だって言われるんだよ?

私?私は仕事してるよ…。

この人達の相手をするだけで精神的疲労はピークだよ!


「ミッチー!帰るぞ!」

ミッチーさんは、主任と家紋さん宅に滞在する事に決まったらしい。

うん、決まったなら、みんなもう帰ろうね?
私も帰りたいから…。


「綾美様」

自分のデスクで帰り仕度をしていた私に、ミッチーさんが歩み寄ってきた。
シルクハットを取り、ゆったりと一礼された。

…何ですか?

「綾美様、笙坊ちゃまを今後ともよろしくお願い致します」
「…へ?」

よろしくされても…。

「一生、よろしくお願い致します」
一生?!

「ちょっと待って下さい!一生って何ですか?!」
「笙坊ちゃまと綾美様は、ご結婚される…」
「しません!!しませんからっ!」

無理ムリ無理!!魂吸い取られて寿命縮むっての!

そうでしょうか?と、ミッチーは笑った。