熱が、許せない。 匂いが、許せない。 何やらぶつぶつ言いながら、私の上で蠢く生き物の、恍惚に顔を歪める姿を、 見たくはない。 汗が一滴、私の顔面に落ちる度に 言い様のない嫌悪感が子宮以外の全部に拡がり 仕方がないので、目を閉じてじっとやり過ごすんだ。 嵐が、通りすぎるまで。