運命の恋



(当日ではだめなの…)



苦しさのあまり涙を流すロア。



(当日では…お父様とお母様にドレス姿を見せてあげられない…)



ロアの頭には、嬉しそうに微笑むアルヴィンとフェリシアの姿が浮かんでいた。



伝えたいのに……



しかし今のロアにはそんな余裕はなかった。



ロアの体に起こった異変…



それは自分の死期が確実に迫っていると思わせるには十分だった。



「……うっ…」



自分は死ぬ…



ロアは溢れ出る涙を止める事ができなかった。



死ぬのが怖い……



「ロア様…?」



その時、自分の背中をさすっている手にやっと気がついた。



「大丈夫ですか?」