「は、はい…」
その声はとても小さかった。
しかしアランにはしっかりとその声は再び届いていた。
ロアの返事に、アランは再び優しく微笑むと城を後にした。
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「ううん……」
店に戻ってからのアランは、店の奥から生地を取り出してずっと原画を見つめていた。
ランプの光が、アランの真剣な横顔を照らし出す。
外に出ている時とは違い、店で作業をするときは眼鏡をかけている。
その事がまた彼の整った顔立ちを際立たせていた。
「ふぅ……」
大きなため息をつくと、アランは机の上にあるカップに手を伸ばした。
カップからはまだ熱い湯気が立っている。


