ロアの部屋に着いたアランはさっそく採寸を始めた。
昨日と同じように立ち上がるロア。
ロアとアランは頭ひとつ以上違う。
美しいロアの金髪と、同じように美しいアランの銀髪…
ふたりの様子を部屋の隅で見つめていたセルマは、アランとロアが出会ってからの事を思い出していた。
初めはロアの凍ってしまった心を溶かせる人などいないと思っていた。
アルヴィンやフェリシア、セルマがどんなにがんばってもロアに生きる気力を持たせることはできなかったのだ。
しかし、アランが訪れるようになってから少しずつだがロアに変化が訪れる。
そして、ロアの心にも…
まだぎこちないにしろ、ロアの表情に感情が表れるようになった。
しかしまだ失ってしまった笑顔は戻っていない。


