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次の日。アランは再びロアに会うために城へ訪れていた。
相変わらず採寸はさせてもらえていないが、それでもアランはロアに会いに来ている。
「あら、アランさん」
ロアの部屋の前でお茶の道具を持ったセルマがアランの姿に気づき声をかけた。
「毎日ご苦労様です。あら、それは…」
セルマはアランの手に視線を移した。
それに気付いたアランは、「ああ」と持っていた物をセルマ見せるように胸のあたりまで持ち上げた。
「素敵ですねぇ…」
「でしょ」
アランが持ってきた物、それは美しいバラの花束だった。
「ロア様に似合うと思って」
アランは城へ来る途中、街の広場の花屋で包んでもらったのだ。
ロアのために…
にっこりと微笑んだセルマは、ロアの部屋の扉をノックするとゆっくりとドアを開けた。
「姫様、失礼いたします。さ、アランさんもどうぞ」


