運命の恋



『姫様の事がお好きなんですよ』



セルマが出て行ってくれてよかった…



ロアは心の底からそう思った。



なぜなら、ロアの顔は耳まで真っ赤に染まっていたから…



「好、き…」



その言葉の意味を考えるように何度も何度も呟いてみる。



今まで誰かにこんなに興味を持った事はなかった。



それ以前に生きる事にすら無関心になっていた。


それなのに…



初めてこんな気持ちになった。



彼を思うと…胸がじんと熱くなる…



ロアは再び空に輝く月に目を向けた。