運命の恋



――――――


次の日。再びアランはアラーナの採寸に訪れていた。



「もう少し腕を上げていただいてもいいですか?」

「こう、かしら」



アランのたくましい腕がアラーナの腰に回る。



(なんだか顔が熱い…)



頬をうっすら赤く染めながら、それでもアラーナはチラチラとアランを見てしまう。



ふとアランがこちらを向き、ふたりの視線が交錯する。



その瞬間…



にっこりと微笑んだアランに、アラーナは一気に顔が真っ赤になった。



「そっ…そういえば…」



恥ずかしさのあまり、アラーナはとっさに大きな声をだした。



何か話すことはないだろうかと考えていたアラーナはとっさに昨日のロアの事を口にした。