静かな部屋に、ロアの美しい声が響き渡る…
「…必要…ないの…」
今にも消えてしまいそうなロアの姿に、アラーナはこれ以上言葉を発することができなかった。
「姉さ…」
「アラーナ…もう眠いわ…悪いけど…」
そう言うと、ロアは立ち上がり窓辺に腰掛けた。
姉様、どうしてそんなに…
なぜロアがここまで他人と関わることを拒むのか…
予言の存在を知らないアラーナにその理由を知るすべはなかった。
「…こんな時間にすみませんでした。失礼します…」
窓辺で月明かりに照らされるロアを見つめながらアラーナはロアの部屋を後にした。
『…ドレスを、仕立てて頂いたらいかがですか?』
私に…そんなもの必要ないの…
だって…私は…


