自分の目の前に腰を下ろしたロアをじっと見つめながらアラーナは改めてロアの美しさに見とれた。
姉様…やっぱり綺麗…
だから…
「姉様…」
真剣なアラーナの声に、ロアもまた真剣な面もちで耳を傾けた。
これほどまでに美しい自分の姉。
そんな姉に…そんな姉の誕生日に…
「…ドレスを、仕立てて頂いたらいかがですか?」
アラーナの青い瞳が、しっかりとロアの姿を映した。
「私、アランさんという方にドレスを仕立てて頂くことにしたんです。だから、姉様も…」
アラーナが言いかけた時、ロアがふと俯いた。
"アラン"という言葉に、なぜか胸が熱くなる。
そして…
「私にドレスなんて必要ないわ…」


