運命の恋



――――――


その日の夜。



夕食を食べ終えたロアは、ぼんやりと月を眺めていた。



真っ暗な夜空に美しく輝く月。



「綺麗…」



ロアがそう呟いたと同時に、ドアをノックする音が聞こえた。



こんな時間に誰だろうと思っていると、ドアの向こうから聞き覚えのある人物の声が聞こえてきた。



「姉様?あの…ちょっとだけ入ってもいいですか?」



(アラーナ…?)



予想だにしなかった人物の訪問に、初めロアは驚いたがすぐにドアを開けた。



アラーナがここへ来るなんて珍しい…



ドアの前に立つアラーナは、久しぶりに見るロアの姿に緊張した面持ちだ。



「入って」



そう言うと、ロアはアラーナを部屋のソファーに案内した。