運命の恋



ロアはゆっくりと扉に目を向けた。



すると…



「やっとこっちを見てくれた」



ドアの前にはアランが立っていた。



アランが帰ったと思っていたロアは、驚いてその大きな目を更に大きく開いている。



「どうしても、あなたの顔が見たくて…」



そう言うと、アランは目を細めて優しく微笑んだ。



まるで、愛しいものを見るかのように…



「では、私はこれで」



ロアの顔を見て満足したのか、そう言うとアランはお辞儀をして部屋を出て行った。



「不思議な人…」



先ほどのアランの笑顔を思い出し、ロアは胸の奥がじんわり熱くなるのを感じて胸に手を当てた。


「なんだろう…胸が……熱い…」



それはどこか病気の時とは違う気がした。



しばらくの間、ロアはずっとアランがいた扉を見つめていた…