アランはドアの前に立ったまま、じっとロアを見つめていた。
「出て行ってください」
ロアはアランを見ることなくそう言った。
しかし、アランはめげずにロアに話しかけた。
「第二王女のアラーナ姫のドレスを作る事になりました」
もしかしたら、何か反応してくれるかもしれない。
そんな淡い期待を抱いていたアランだったが、相変わらずのロアの態度にその期待は打ち砕かれた。
「これからは、アラーナ様の採寸のために毎日城へ来ます。だから…」
この時、なぜこんな事を口にしてしまったのか…
「だから、明日もここへ来ます」
その言葉の後に、バタンとドアが閉まる音がした…
『明日もここへ来ます』
そう、自分に言ってくれたアラン…


