――――――


「おぎゃあ、おぎゃあ」



今から約19年前。



アラステアの国王アルヴィンと、王妃フェリシアの元に可愛らしい姫君が生まれた。



第一王女の誕生に国中が湧き、人々は喜んだ。



生まれた赤ん坊はロアと名付けられすくすくと成長していった。



王も王妃もロアの成長を心から喜び、できる限りの愛情を注いだ。



しかし、ロアが1歳の誕生日を迎えた時…



彼女の悲しい運命の歯車はゆっくりと回り始めたのだ。