運命の恋



いったいどういうつもりなんだ…



店に戻ったアランは、昼間のロアの態度を思い出し多少まだ腑に落ちないといったい様子だ。



「でも…」



日の光に照らされた美しい金髪と、雪のように白い肌…



「美しい人だった…」



再びロアの姿を思い出している自分にはっとしたアランは、頬が熱を帯びるのを感じながらベッドに入り眠りについた。


―――――


翌日。再びロアの元を訪れたが昨日と同じく、

「出てってください」

と言われ部屋を追い出された。



もう限界だ、そう思ったアランはその足で真っ直ぐ国王の元へと向かった。



謁見の間に続く大きなドアを開けると、奥の玉座に腰掛ける国王アルヴィンの姿があった。



アルヴィンから漂う王の風格に、暫くアランは立ち止まったまま動けなかった。



「どうした?もっとこちらへ」