運命の恋



突然自分の背後から聞こえた声にはっとして振り向くと、お茶の支度をしてきたセルマが笑顔でアランを見つめていた。



「あ…はい」



今までロアに見とれていた自分が急に恥ずかしくなり、アランは頬を赤らめた。



「そうですか。わざわざご苦労様です。あちらにいらっしゃるのがアラステア国の第一王女、ロア様です」



(ロア様…か…)



アランは再びロアに目を向けた。



ロアはすでに窓の外を見ておりその顔は見えない。



「私はロア様のお世話をさせていただいている使用人のセルマと申します」



そう言うと、セルマはアランにお辞儀をした。



アランも軽くセルマにお辞儀をすると、窓から外を見ているロアの後ろ姿に向かって声をかけた。



「初めまして」