「お着替えを、お手伝いいたします」 そう言って近づくセルマに、ロアは凛とした声で言った。 「着替えは…いいわ」 そしてセルマに向かい合うように向き合うと、笑顔で言った。 「今までありがとう。あなたには、本当に助けられた…」 ロアの笑顔に、思わず涙がこぼれそうになる。 でも… 「私も…ロア様のお側にいることができて、本当に幸せでした」 涙は流さないと決めた。 ロア様、あなたが泣かないなら私も泣きません… セルマは深々とお辞儀をすると、ゆっくりとドアへと向かう。