その時、ドアをノックする音が響き、アラーナが少しためらいがちに部屋へ入ってきた。 「今日は、このまま夕食をいただいてくるわ」 そう言ってゆっくりと立ち上がるロアに、静かにアラーナが寄り添った。 「姉様…すごく、すごく綺麗です…」 アランさんが、気持ちの全てを込めて作ったドレス… 切ないくらいに姉様によく似合う。 「ありがとう、アラーナ…」 そう言って部屋を後にするロアとアラーナの後ろで、セルマは必死に声をこらえて泣いた…