―――――― アランに手紙を送ってから、随分とたった。 しかし、明日に宴を控えた今日まで、その返事がくることはなかった。 おそらく最後の一日となるであろうその日が、夕焼けとともに終わろうとしている… まぶしいほどの太陽の光を目の端で捉えながら、ロアはセルマをよんだ。 「セルマ…ドレスを持ってきてくれる?」 「はい…」 結局…今日まで一度も着ることがなかったドレス… 本当は、あなたに見せたかった… 手元に届けられたドレスを見つめながら、ロアは優しく微笑んだ。 「セルマ…着せて…」