今にも飛び出して行きそうなロアをその腕にきつく抱きしめながら、セルマは必死で考えていた。 何とか会わせてあげたい… 何とか… しかし、ロアの体はすでに外出できるような状態ではなかった。 「姫様ッ…」 ただ抱きしめる事しかできない自分を、ここまで憎いと思ったのは初めてだった。 アランからの贈り物… それは、ロアの誕生日まで後一週間となった日の事だった…