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あなたに出会うまで、私はずっとこの運命を呪っていた。



どんなにあがいても…運命は変えることができないものなんだ、って…



でもね、今は違うの…



こんな呪われた運命の中で、私はあなたに出会えた。



それは…奇跡なんじゃないかって、そう思うの。



ただひとつ…後悔があるとしたら…



もっと早く、自分の運命の中に隠れていた奇跡に出会いたかった…



いえ…



出会えるように、自分の足で歩めばよかった…



アラン…



私は…あなたを…


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最終章 運命の恋