花壇の側にしゃがんで花を眺めているのロアの美しい姿に、いつの間にかアランも優しい微笑みを浮かべていた。
やっぱり…あなたは太陽の下がよく似合う。
以前のロアは、太陽よりも月の明かりがよく似合う女性だと感じていた。
しかし、やはり全ての生き物に活力を与える太陽の光。
そんな太陽の光を浴びてキラキラと輝くロアの髪を眺めていると、彼女が確かに今ここにいるのだとアランは感じていた。
「アラン」
そんな自分を呼ぶ美しい声に、アランはゆっくりとロアのもとへと歩み寄る。
「どうですか、外は…」
ロアの隣に自分もしゃがみ込むと、隣にいるロアに視線を向けながら優しく尋ねた。
「とても綺麗…とても…」
そう言ってゆっくりとアランを見つめるロア…
「ロア…さま…」


