運命の恋



「はぁ、はぁ…」



徐々に楽になる胸の痛みと共に、どっと湧き上がってくるもの…



それは…死への恐怖。



「うっ……」



ロアの美しい瞳からは、ポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちた。



床にしゃがみこんだまま、ロアは自分の胸元をぎゅっと握り締める。



(死にたくない…)



これはアランに出会ってから初めて生まれた感情だった。



「アランっ…」



あなたに会いたい…



二度と会えなくなる前に、もっとあなたに…



――まだ始まったばかりの小さな小さな恋。



しかし…運命の歯車がその動きをとめる事はなかった…