お家に帰ろう。

こうして、哲司は夕飯を食べていくことになった。


「で、どこ行ってたの?」

母親が、いつもより高いテンションでたずねる。


「ツタヤ。」

「ふ〜ん。…仲良しね。」

「テツは勝手に付いてきたんだよ。」

「俺も見たいもんがあったの!」


そんなふたりに、

「イイからもうさ、二人つきあっちゃえば?」


突然、母のお許しがでた。…が、

「はあ?」

「何すかソレ?」

二人は完全否定。


「だってぇ…将人もそう思わない?」

「さあ?」


そこで、哲司の一言に…

「つーか、言わせてもらっちゃうと、家族を前に失礼なんすけど俺、全っ然、女を感じないんすよ、こいつに。」

「あはははは、、、」


将人は笑い出し、

「笑いごとぉ?困ったわね〜もう。」

母親は呆れてみせた。


「なにこれ?罰ゲーム?」

「てっちゃんなら昔から知ってて安心だと思ったんだけどな〜!」

「安心って何よ?」

「…それがさぁ、最近、遥の様子がおかしいのよね〜。彼氏でもできたんじゃないかと思って。」


一瞬、皆が箸を止めた。


「マジっすか〜?!」