【禁断の恋】赤い嘘【完】

「俺、佐原が好きだ。
入学式の日一目惚れしてからずっと」


「え……?」


椎名くんが私を好き?


一目惚れ……?


椎名くんはモテるし、女友達だってたくさんいるでしょ?


信じられず驚く私の目を見つめ椎名くんは続ける。


「もしよかったら俺と付き合ってください」


普通の女の子ならばここでYESと答えるんだろう。

私にとって椎名くんは申し分ない相手。


でも私の答えは決まっていた。