【禁断の恋】赤い嘘【完】

「……あれ?椎名くん、プリントって……」


担任に机の上にあるって聞いたんだよね?


首を傾げる私に椎名くんは小さく頭を下げ謝った。


「ごめん。さっきのは嘘なんだ。俺……佐原に話があって。教室だと言えなかったから……」


そう言う椎名くんの目はいつになく真剣で。


「話って……何?」


そう聞き返すと椎名くんは一度深呼吸をした後こう言った。