【禁断の恋】赤い嘘【完】

「おはよう」


「あ、椎名くん……おはよ」


毎朝決まって挨拶をしてくれる椎名くん。


真っ黒に日焼けした肌に白い歯がよく映えている。


椎名くんはサッカー部のエースとして2年生ながら既にレギュラーを任され、先輩後輩関係なく人望が厚い。


……という話をクラスメイトの誰かから聞いたことがあった。