【禁断の恋】赤い嘘【完】

「なぁ、これからは一緒に登下校しねぇ?」


「え?何で……?
昨日の事ならもう大丈夫だよ……?」


暫く無言で歩いていると、星矢が突然私に問いかけた。


「俺が大丈夫じゃねぇんだよ。また姫華に何かあったら嫌なんだよ」


そんなこと言わないで。


胸が破裂してしまいそうだよ。


星矢に抱き付き、自分の秘めた思いを伝えてしまいたくなる。


結局私はそのまま返事をすることはなかった。


そして学年の違う私達は、下駄箱の前で別れた。