【禁断の恋】赤い嘘【完】

用意を済ませ一度大きな深呼吸をすると、私は星矢のいるリビングへ向った。


「おまたせ。行こっか?」

「あぁ」


星矢は小さく頷くとさっきまで見ていたテレビを消し、ソファの上の鞄を手に取り立ち上がった。


そしてそのまま玄関を出て、二人揃って学校への道のりを歩いていく。


星矢と一緒に登校するのは、何年振りだろう?


中学校も高校も一緒に登校したことはない。


星矢はいつだって私を避けるように登校時間をずらしていたからだ。