「姫華、朝よ!早く起きなさい!!いつまで寝てるの!」


「もう起きてるってば……」


タオルケットをはぎ取られた私は、眉間に皴を寄せる母を横目で睨んだ。


「そっ。ならいいけど。
早く朝ご飯食べて学校行きなさいよ?」


「はいはい……」


適当に返事をし、寝不足で冴えない頭を持ち上げ、湿気の多いフローリングの階段を降り一階へと向かう。