「私……覚悟出来てるから」


『何もかも捨てて、二人で生きていく覚悟が出来ているなら』


星矢の手紙にはそう書かれていた。


私は星矢がいてくれればいい。


だから、星矢と一つになりたい。


「星矢……抱いて?」


揺るがない想いを体に刻み込んで?


何もかも捨てる覚悟は出来てるの。


だから、私を星矢だけのものにして?


星矢を私だけのものにさせて?


「姫華……」


低い声で名前を呼ぶと、星矢は私の肩を優しく抱きベッドに押し倒した。