【禁断の恋】赤い嘘【完】

すると星矢は突然回していた腕を私から離した。


「もう限界なんだよ」


星矢はボソッと小さく、でも確実にそう呟いた。


そして私の顎をクイッと持ち上げると星矢は私の唇を奪った。



それは一瞬の出来事で。


柔らかい星矢の唇は熱を帯びていて。


「……っん」


初めてのキスは甘くて。


でもどこか切なかった。