「星矢……ちょっと!痛いよ……!」


呼吸が苦しくなるほどに強く抱きしめる星矢に顔を歪めると、星矢は若干腕の力を弱めた。


「……あいつお前の彼氏?」


「彼氏じゃないよ。私彼氏いないって言ったでしょ?」


「じゃあ、あいつ誰?」


「クラスメイトだよ……」

何で星矢はそんな事を聞くの?


星矢最近おかしいよ。


お父さんとお母さんが家にいなくなってから、星矢はガラリと変わった。