「な、何だと…………!!」


愛しい人の危機に思わず小男の胸倉を掴んでしまうケンシロウ。


「あ、アイゴー!私じゃないのねスムニダ!ちゃんと捕まえた相手も調べてあるのねスムニダ!」


「…………誰だ?!」


やっと解放され、喘ぐ小男。ケンシロウは男の言葉を待つ。


「ヒィ、ヒィ………。ゆ、ユダよ。ユダがユリアを連れ去ったのね、スムニダ。」


「ユダ……………!!」


南斗六聖拳・「妖星」の男。そのオカマじみた顔を思い浮かべ、ケンシロウは怒りを露わにする────!!


「ハァァァァァァ───!!」


「ちゃ、ちゃんとユダの所には送ってあげるよスムニダ!だ、だから、そんな怖い顔しないでスムニダァァァ……!!」


ケンシロウの怒りのオーラにビビりまくり、ちょっとチビってしまった将軍様だった。




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