もう戻れないあの光景を
購入した時から、 もう、
エンドロールは流れていたのだろう。
涙流す父に 何も言葉返すことが出来ない。
何もなかった私の部屋に
ただ一枚 飾られた絵の意味を
誰も知らない。
言葉返すことできない
手も不自由な私はただ
その絵に目を向けさせるために
やっと 動かしたあご。
私はその上を向いた顔のまま、
その絵と供に 炎に抱かれ
一つになった。
購入した時から、 もう、
エンドロールは流れていたのだろう。
涙流す父に 何も言葉返すことが出来ない。
何もなかった私の部屋に
ただ一枚 飾られた絵の意味を
誰も知らない。
言葉返すことできない
手も不自由な私はただ
その絵に目を向けさせるために
やっと 動かしたあご。
私はその上を向いた顔のまま、
その絵と供に 炎に抱かれ
一つになった。


