「はい」

「何ですか、その書類の山は」

「残務。会長の仕事の残り」

「…それ、『田宮さん』の仕事じゃないですか。全部名前、田宮諒になってますよ」

「名前くらいどうにかしてよ。『神谷』」


…本日最後の仕事になった、全校生徒配布のプリント作成を終えて、パソコンの画面からしばらくぶりに目を離し、軽く伸びをしていたら、まさかの田宮諒襲撃に遭った。



…頭に来る、どうしてこんなに刺々しい言葉ばかり発するんだこの人は!


「あのですね、思うに田宮さん、残務処理の為にあたし…俺をこのポストに付けましたよね」


「良く解ったね神谷、正解」



嗚呼、神はあたしに何か罰でも与えたいのですか。さっきから頭の毛細血管切れまくってますよ。






「いい加減にしろっ!」