あたしは小さい頃、おじいちゃんの生き方だとか昔の仕事なんて全然知らなかったから、ごく普通の幼稚園、小学校、中学校時代を過ごしてきた。


で、中学校卒業を間近に控えたある日。


あたしは優等生で、何をするにも我ながら完璧で、外見は自分のことだからよく分からないけど、まぁ取り敢えず裕福で、その、悪そうな女子に目を付けられてしまったんですよ。


で、その日、あたしは唐突に捕まりました。何もしてませんよ、誤解しないように。


何か事件に関係したとか、まぁ清く正しい生活を送っていたあたしには全くもって関係の無い濡れ衣で。勿論犯人はあたしに目を付けていた女子どもね。まぁその後ちょおっと痛い目を見てもらったんだけどさ。



そんで、おじいちゃんが金に物を言わせてあたしは釈放されて、後に濡れ衣だってことも状況証拠から分かったんだけど、どっちにしろあたしの高校入学は水泡に帰しました。



そこでおじいちゃんからの一言。