オフィスレディの裏の顔

「オレが悪いよね・・・」

「鶴見さんは何でも正直にマリコに話しすぎだと思いますけど・・・」

「例えば？」

「マリコがそんなことするのもワケがあって、前の奥さんと久しぶりにあったら痩せて素敵になったとか、考え方も変わってよくなったとか、いろいろ誉められた話をマリコにしませんでした？」

「したけどマリコは別にって反応だったけど。」

「私が彼を痩せさせて考え方も変えさせたのに、自分好みに戻ったから復縁したいってありえない！ってマリコかなり嫉妬してましたよ〜。」

「そうなんだ。俺の前では嫉妬心を見せたことないんだよ。だから・・・俺のことは好きじゃないんだと思って別れた妻に心がゆれたんだよね。」

「マリコは鶴見さんのこと好きだと思います。プライドなのか気持ちを伝えるのが下手なのかわからないけど・・・」

「マリコには絶対言わないでほしいんだけど、今は別れた妻のほうがいいと思ってる。」

私はなんて答えたらいいかわからず、キーボードを打つ手を止めた。

「そんなこと美鈴ちゃんに言われても困るよね。ごめん。」

「いえいえ。人の気持ちは簡単には変えられないし、仕方ないと思います。」

「マリコには距離を置きたいって伝えたんだけど、相変わらず連絡くるし俺もつい返信しちゃって気持ちが揺れるのも事実なんだ。」

「鶴見さんが決められないなら、マリコと奥さんの２人を合わせて決めてもらったら？」

「あ〜それいいね。(笑)」

「ふざけないでくださいよ〜。というかマリコは私には鶴見さんとは連絡とってないと言って、ふっきれた態度してましたけど、やっぱり未練があるから連絡するんだと思います・・・」