その晩、早々と帰宅し、夕飯を済ませてからパソコンを立ち上げ鶴見さんからの連絡を待っていた。20時を回ったころ、鶴見さんからメールが届いた。けれどそのメールは相談の内容ではなく、チャットで話がしたいからメッセンジャーをインストールしてほしいと手順を書いたものだった。私は考えた。彼はきっと私が相談内容をマリコにチクるんじゃないかと疑ってるのだろう。だからメールが残らないようにこんな面倒なことを依頼してきたのだろう。信用してないくらいなら相談してこなければいいのに・・・私はちょっとイラつきながらもそこまでしてする相談に興味深々で、手順を見ながらメッセンジャーをセットアップした。でもうまくいかない・・・何でだろ?OSの違い、バージョンの違いなどQ&Aでエラーの回避方法を探してはみたが、パソコンの知識のない私には失敗した原因がわからなく、結局鶴見さんに電話をした。
「お疲れ様です。電話大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。インストールできた?」
「それが・・・」
面倒だし電話で話そうと言いかけたとき、鶴見さんはインストールサポートするからと操作を指示し始めた。結局インストールが完了するまで20分くらいかかったかもしれない。その間に相談できたんじゃん!?と心の中で叫ぶも、鶴見さん本人には言えず、それから電話を切ってチャットをし始めた。
「見えてる?操作方法わかる?」
「はい!こんな風に使うんですね。」
「ごめんね、時間かけさせちゃって。早速相談だけど、マリコはオレのこと美鈴ちゃんには何て言ってるの?」
「前の奥さんと復縁するって。マリコは自分と付き合ってる間も鶴見さんが前の奥さんと会ってたのは気づいてますよ。」
「えっ!?」
「前の奥さんとは顔を合わさずして戦ってたみたいです。鶴見さんちに泊まるたびに、相手が置きっぱなしにしてるポーチを捨てて自分のを置いてきたり、キッチンに新しくお皿が増えたりするとそれも捨てたり、お箸とかいつもしまう場所を変えたり・・・自分が来たとわかるような行為をお互いにしてたみたいです。」
「そうなの!?気づかなかった。」
「そりゃそうですよ。鶴見さんに知られないようにしてたんですから・・・。というより同時期に両方とラブラブだった?鶴見さんもどうかと思いますけど。」
「お疲れ様です。電話大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。インストールできた?」
「それが・・・」
面倒だし電話で話そうと言いかけたとき、鶴見さんはインストールサポートするからと操作を指示し始めた。結局インストールが完了するまで20分くらいかかったかもしれない。その間に相談できたんじゃん!?と心の中で叫ぶも、鶴見さん本人には言えず、それから電話を切ってチャットをし始めた。
「見えてる?操作方法わかる?」
「はい!こんな風に使うんですね。」
「ごめんね、時間かけさせちゃって。早速相談だけど、マリコはオレのこと美鈴ちゃんには何て言ってるの?」
「前の奥さんと復縁するって。マリコは自分と付き合ってる間も鶴見さんが前の奥さんと会ってたのは気づいてますよ。」
「えっ!?」
「前の奥さんとは顔を合わさずして戦ってたみたいです。鶴見さんちに泊まるたびに、相手が置きっぱなしにしてるポーチを捨てて自分のを置いてきたり、キッチンに新しくお皿が増えたりするとそれも捨てたり、お箸とかいつもしまう場所を変えたり・・・自分が来たとわかるような行為をお互いにしてたみたいです。」
「そうなの!?気づかなかった。」
「そりゃそうですよ。鶴見さんに知られないようにしてたんですから・・・。というより同時期に両方とラブラブだった?鶴見さんもどうかと思いますけど。」


