キムさんは私の方を向いた。彼と私の顔の距離が今一番違くなった!一瞬キスをされるんじゃないかと思った。
「梨香ちゃんの望みを叶えてあげたいだけなのに。僕に頼ってくれたらうれしいのに。」
酔っ払ってきたのだろうか?ちょっと甘えた口調だった。
「ありがとう。」
私は笑って答えた。すごく素敵な人だと思う。彼に奥さんがいなくて(左手の指輪の想像だけど・・・)出逢いもこんなんじゃなければ私は素直に落ちてただろう。でも私のそんな返事に見込みがないと思ったのか、彼は私を口説くのを止めてしまった。
「これ飲んだら出ようか。」
もう少し駆け引きしていたかったのに残念。私は黙って首を縦にふった。時間はすでに23時を回っていた。お会計を済ませエレベーターで下まで降りた。
「送ってくよ。」
え?このまま何もせず帰してくれるの?というか、お小遣いもなし?拍子抜けした。だけどそんな疑問をキムさんにぶつける勇気もなかった。
「1人で帰れます。」
急に仕事ではなくプライベートを意識した私は一緒にいるのが面倒くさくなってお断りした。
「遠慮しないで。梨香ちゃんちは僕の帰り道だからタクシーで送っていくよ。大丈夫。変なところ連れて行かないよ。」
そんな心配なんかしてないのに・・・
「梨香ちゃんの望みを叶えてあげたいだけなのに。僕に頼ってくれたらうれしいのに。」
酔っ払ってきたのだろうか?ちょっと甘えた口調だった。
「ありがとう。」
私は笑って答えた。すごく素敵な人だと思う。彼に奥さんがいなくて(左手の指輪の想像だけど・・・)出逢いもこんなんじゃなければ私は素直に落ちてただろう。でも私のそんな返事に見込みがないと思ったのか、彼は私を口説くのを止めてしまった。
「これ飲んだら出ようか。」
もう少し駆け引きしていたかったのに残念。私は黙って首を縦にふった。時間はすでに23時を回っていた。お会計を済ませエレベーターで下まで降りた。
「送ってくよ。」
え?このまま何もせず帰してくれるの?というか、お小遣いもなし?拍子抜けした。だけどそんな疑問をキムさんにぶつける勇気もなかった。
「1人で帰れます。」
急に仕事ではなくプライベートを意識した私は一緒にいるのが面倒くさくなってお断りした。
「遠慮しないで。梨香ちゃんちは僕の帰り道だからタクシーで送っていくよ。大丈夫。変なところ連れて行かないよ。」
そんな心配なんかしてないのに・・・


