閉園ぎりぎりまでディズニーランドで遊んだのは初めてだった。みんな帰りの電車が混むことを見越して早めに帰っていくのか、パレード後のアトラクションの列はすいていた。それに反するようにお土産店は人ごみであふれかえっていて、よっちの言うとおり、最初にお土産を買っておいてよかったと思った。
翌日会社でマリコと鶴見さんにディズニーランドのお土産を渡すと、一緒に休んでいたのでまさかと思っていたけど、と驚いていた。私たちの付き合いを知るこの2人でさえ驚くくらいなので、一緒に有給をとったところで私たち2人の仲を怪しむ人はいなかった。
そんな幸せもつかの間、その週末、私はある問題をかかえていた。マナブと別れる前に、あるグループミュージシャンのライブを申し込んでいた。そのライブがクリスマス前週の明後日にあるのだ。今となってはよっちと行きたいと思うけど、やっぱりマナブと申し込んだものだから、よっちに相談してマナブと行くことにした。ライブは日曜の夜で、マナブと会うと私の心が揺れ動くんじゃないかと心配をしていたよっちは、始まる時間直前に私にメールをしてきた。
「ライブ楽しんでや。オレも行きたかったで。」
マナブのことはあえて触れないこの一言に、心が折れた。もしかしたら私の決断は両方の彼に失礼だったのかもしれない、と後悔した。
「私もよっちと一緒に行きたかった。ちょっと後悔してます。帰るとき連絡するね。」
そうメールを返した。
マナブからは、早めにあって食事をしてから行こうと提案されていたけど、忙しいからと嘘をついて開演30分前にライブハウス前で待ち合わせをした。本当に久しぶりだったので、顔を合わせるのもなんとなく恥ずかしいというか、何を話せばいいのかわからない状態だった。このグループミュージシャンは女子に人気だったので、男性ファンはほとんどいなかった。というより、この公演はたしか追加公演だったはずなのに、お客さん自体があまり入っていなかった。
翌日会社でマリコと鶴見さんにディズニーランドのお土産を渡すと、一緒に休んでいたのでまさかと思っていたけど、と驚いていた。私たちの付き合いを知るこの2人でさえ驚くくらいなので、一緒に有給をとったところで私たち2人の仲を怪しむ人はいなかった。
そんな幸せもつかの間、その週末、私はある問題をかかえていた。マナブと別れる前に、あるグループミュージシャンのライブを申し込んでいた。そのライブがクリスマス前週の明後日にあるのだ。今となってはよっちと行きたいと思うけど、やっぱりマナブと申し込んだものだから、よっちに相談してマナブと行くことにした。ライブは日曜の夜で、マナブと会うと私の心が揺れ動くんじゃないかと心配をしていたよっちは、始まる時間直前に私にメールをしてきた。
「ライブ楽しんでや。オレも行きたかったで。」
マナブのことはあえて触れないこの一言に、心が折れた。もしかしたら私の決断は両方の彼に失礼だったのかもしれない、と後悔した。
「私もよっちと一緒に行きたかった。ちょっと後悔してます。帰るとき連絡するね。」
そうメールを返した。
マナブからは、早めにあって食事をしてから行こうと提案されていたけど、忙しいからと嘘をついて開演30分前にライブハウス前で待ち合わせをした。本当に久しぶりだったので、顔を合わせるのもなんとなく恥ずかしいというか、何を話せばいいのかわからない状態だった。このグループミュージシャンは女子に人気だったので、男性ファンはほとんどいなかった。というより、この公演はたしか追加公演だったはずなのに、お客さん自体があまり入っていなかった。


