「朱里?大丈夫か?」



お手洗いを出ると慎矢さんが心配そうに私を見つめる。



「…気分が悪くて…風邪引いたのかしら」


「…………吐いたのか?」


「ええ。少しだけね。結婚式だと言うのに…信じられないわ。お薬飲んだ方がいいかな」


「……お前…妊娠の疑いはないのか?」


「に、妊娠?!そんな訳ッ………」



あ…そう言われてみたら……女の子の日が今月来てない?



あら?今月だけだったかな……えっと…先月も来てない…?