「ん?どした?」 クルッと祥太郎くんが振り返った。 あ……メガネ。 祥太郎くん、勉強の時はメガネなんだぁ。 「あ、えっと……タオル!タオル返しにきました!」 「あぁ、そっか。ありがと」 「こちらこそ、ありがとうございました!」 ドキッ――…… 目が合った。 祥太郎くんはジッと私をみつめる。 「じゃ、じゃあ、私いくんで!」 そう言って、私は部屋を出ようとした。 「まって」 グイッといきなり手を捕まれた。