部屋を出て洗面を済まし、トーストとコーヒーの香りが漂うリビングへと向かう。 「あら、おはよう。ずいぶん早いじゃない」 リビングに入ったあたしに、キッチンに居たお母さんが気付いた。 「おはよ。らしくないでしょ?」 苦笑いするあたしに、 「たまにはいいんじゃない?」 なんて、お母さんは笑ってる。 ダイニングにあるテーブルに腰掛けて、テレビから流れるニュースをなんとなく見る。 「今日はしっかり食べなさいよ〜」 そんなあたしの前に、お母さんがトーストにカフェオレ、目玉焼きを並べた。