成長する

謎を突き詰めれば、自動的に犯人の輪郭へ続くと思った。

〝なぜ?〟

それが、パンクズとなるのだ。

北区も中心街辺りで戻ってくると、時間も時間である。美幸ら以外の学生も、そこかしこに見られた。

すでに四時を前にしているのだから、当然か。

連続殺人の犯人が少女だった。

それについて二人はもう、ショックを禁じた。

美幸はその少女を実際に見たわけではないが、時雑は事実として片付けるべきだ――そう奈美が言う。

ちまたで噂になっている事件の真相について、ただの女子中学生が真剣に話し合っているのも妙だと思われる。

そんな懸念から、美幸の家で作戦会議が行われた。琴美なら気にしないで、マックでもミスドでもファミレスでも大声で危険な考察を捲し立てるだろうが、美幸と奈美は気にするのだ。

奈美の家は南区で、美幸の家は北区。美幸の家が近い。それだけの理由で美幸の家となった。兄は、外出していた。

荷物はいったんリビングのソファーに下ろし、朝食を取るテーブルについた。美幸は自分の、奈美は兄の席。椅子は二脚しかないので、必然的にそうなった。

座り心地が悪いのか、奈美は椅子の上で少し身じろぎしてから、言った。