『も、もう、いこ?』 わたしの無言の訴えがきいたのか 目をそらして言った。 『と、とにかく。 気をつけなさいよ!』 ぶつぶつと言いながら、そそくさと、 2人は階段を降りて見えなくなった。 ふー! よかった・・・・・・! いつものお小言で・・・・・・ 目を真っ直ぐ見ると 効果あるんだよ。 「里亜・・・・・・」 ドキッ! ほっとした時 わたしの名前が呼ばれた。 え? 下の階段から、あがってくる気配。 _